機動戦士ガンダムSEED最終回第1~22話までのレビューはこちら。第23~39話までのレビューはこちら。 第39~49話までのレビューはこちら 「ガンダムSEED」でDVDを探す FINAL-PHASE「終わらない明日へ」 虚しい戦いがいまだに続く。「ザフトは直ちにジェネシスを停止しなさい。核を撃たれ、その痛みと悲しみを知る私たちが、それでも同じことをしようというのですか?撃てば癒されるのですか?!同じように罪なき人々や子供を。これが正義と、互いに放つ砲火が何を生んでいくのか、まだわからないのですか!?」ラクスの悲痛な叫びが戦場にこだまする。 ジェネシスに向かおうとしたキラ、アスラン、カガリ。だが、キラが何かを感じた(ニュータイプは出なかったのに・・・)。その感じる先にキラは向かっていった。 ムウを失い、悲しみに暮れるマリュー。(これで「エヴァ」の加持に続いて二人目だな、三石さん・・・。)そんな中、一機のモビルスーツがAAに迫る。クルーゼのプロビィデンスだった。ディアッカが迎撃するも、ファンネル攻撃で大破。かつての上官が乗っているとは知らず・・・・。そこにキラが現れた。クルーゼ、ニュータイプでキラを感じる。そしてその近くには、ドミニオンから退艦したフレイの姿があった。 「やっかいなやつだよ、キミは。」 「あなたは!」 「あってはならない存在だというのに。」 ミーティアを失いつつも、なおも攻撃を続けるキラ。 「知れば誰もが望むだろう。君のようになりたいと。キミのようでありたいと。」 「そんなこと!」 「ゆえに許されない。君という存在を。」 一方のイザーク。被弾したディアッカを助ける。しかし、そこにクロトが迫る。銃を向けるが、飛ばされてしまう。なおもクロトの攻撃が続く。そして、イザークは 「そいつをよこせ!」 バスターのリニアレールガンを手に取るデュエル。 「こんなやつにーーーー!!!」 互いに砲撃。デュエルはかすり程度。クロトは被弾、大破した。(これまで目立ってなかった分、最後のところでいいところ見せたか、イザーク) クルーゼとの攻防が続くキラ。クルーゼに反論する。 「それでも僕は、、力だけが僕のすべてじゃない!!!」 「それが誰にわかる?何がわかる?わからぬさ、誰にも!!!」 激しい攻撃に苦戦するキラ。そのとき、彼の目に飛びこんできたものは・・・・・ フレイだった。フレイのところに向かうキラ。守らなければならないフレイのところに。だが、クルーゼの砲火が迫ってくる・・・・・ 盾を使い、攻撃を阻止。安心しきったフレイ、そしてキラ。だが・・・・・・ ファンネルがフレイの乗った艦に・・・・。艦は大破・・・・フレイは火の中に・・・・。 悲しみの底に落ちるキラ。そのとき、そこに現か幻かフレイの姿が現れる。 「キラ、ありがとう。ごめんね。」 「どうして・・・・・」 「ずっと謝りたかった・・・。」 「どうして、キミが・・・フレイ!!」 「苦しかった・・・・恐くてずっと・・・・知らなかったから。私、何もわかってなかったから。」 「フレイ!」 「でも今、やっと自由だわ。とても素直に、あなたが見える。」 「僕は・・・・くっ。」 「だから・・・泣かないで。」 「ちくしょう、僕は・・・。」 「あなたはもう泣かないで。」 「君に何も・・・」 「守るから。本当の私の思いがあなたを守るから・・・・・。あなたを守るから・・・。」 フレイの思いを胸に秘め、キラは再び立ち上がる。クルーゼのもとへ・・・。 クサナギ、エターナルはジェネシスに攻撃を仕掛ける。だが、効果はなかった。 「あんな小娘やナチュラルどもの艦、さっさと叩き落さんか!」ザラ議長の言葉に、ザフト軍兵一同、戸惑いを隠しきれなかった。そしてジェネシスの三射目の目標が、地球に向けられた・・・。 アスラン、カガリはヤキンに突入して、ジェネシスのコントロールの破壊を試みることに。そのとき、クルーゼがエターナルの前に現れる。「君の歌は好きだったがね、だが世界は歌のように優しくはない。」エターナルがファンネル攻撃を受ける。 そこに再びキラ。「あなたは!あなただけは!!」 そのころ、アスランたち。「やめろ!もうやめるんだ、こんな戦い!本当に滅ぼしたいのか、君たち!!全てを。」停止を叫ぶアスラン。 「奴らが先に撃ってきたんだ!!」「ボアズには弟もいた!!」アスランの声は、彼の耳に届かなかった・・・。 再びキラとクルーゼ。 「これが定めさ。知りながらも突き進んだ道だろう!」 「何を!」 「正義と信じ、わからぬと逃げ、知らず聞かず、その果ての終局だ。もはや止める術はない!!」「そして滅ぶ、人は。滅ぶべくしてな。」 「そんなこと!!」「そんなあなたの理屈!!」 「それが人だよ、キラくん」 「違う!!」「人はそんな、そんなものじゃない!!」 「ふ、何が違う?!なぜ違う?!この憎しみの目と心と、引き金を引く指しか持たぬ者たちの世界で、、、、何を信じ、なぜ信じる?」 「それしか知らないあなたが・・・!!」 「知らぬさ。所詮人は、己の知ることしか知らぬ!!」 キラの脳裏に、これまで触れた人の思惑というものが交差する。 「まだ苦しみたいか。いつかは、やがていつかはと。そんな甘い毒におどらされ、一体どれほどの時を戦い続けてきた?!」 ザラ議長は、地球へのジェネシス発射をためらわなかった。停止を要請するザフト兵官。だが、その同胞に対して、ザラは銃を放った。 「やつらが、敵がまだそこにいるのに、なぜそれを撃つなという?撃たねばならんのだ!!撃たれる前に!敵は滅ぼさねばならぬ、なぜそれがわからん!」もはや、ザラは狂気に満ちていた。同胞の制止も聞かずに・・・・。そのとき、撃たれた兵官は、ザラに銃口を向ける。そして・・・・・ そのとき、ヤキンに突入したアスランとカガリが現れる。が、彼らが見たものは・・・・血を流して倒れる父の姿。その場を離れるザフト兵。アスランは父のところへ・・・・。 「撃て・・・・ジェネシ・・・我らの世界を・・・報い・・・」 ザラは死んだ。父の死にショックを受けるアスランだった・・・・。そしてザフト軍はヤキンを放棄。だが・・・・ヤキンの自爆シークエンスに、ジェネシスの発射が連動していることが判明。 「こんなことをしても、戻るものなど何もないのに!」 アスランはジャスティスを核爆発させて、ジェネシスの発射を食い止めることにした。一人で向かおうとするアスラン。カガリは必死に追うも、かわされてしまった・・・。 再びキラ、クルーゼ。 「人があまた持つ予言の日だ!!」 「そんなこと!!」 「それだけの業、重ねてきたのは誰だ!!」「君とてその一つだろうが!!」 「それでも・・・・・」 中心部に突入したアスラン。自爆装置を作動させようとする。そのとき、カガリが追ってきた。 「逃げるな!!生きる方が戦いだ!!!!」 キラ「守りたい世界があるんだーーー!!!」 クルーゼの攻撃でもはやフリーダムは、形を成しえない状態。それでも彼の思いが、それを何とか動かしていた。そして・・・・ そのとき、ヤキンの自爆装置が作動。そしてジェネシスも・・・・射線上には、まだキラとクルーゼが・・・とっさにキラは離れ、プロヴィデンスはジェネシスの炎に包まれる・・・・・。 ジャスティスも自爆し・・・・・地球への攻撃は避けられた・・・・。 「宙域のザフト全軍、ならびに地球軍に告げます。現在、プラントは地球軍および、プラント理事国家との停戦協議に向け、準備を始めています。それにともない、プラント臨時最高評議会は現宙域におけるすべての戦闘行為の中止を、地球軍に申し入れます。」 カナーバの停戦の呼びかけにより、戦闘は終わった・・・・。 ボロボロのストライクルージュ(結局、ストライクルージュ、二話しか出番なかったなあ・・・。)その中に、カガリとアスランの姿が会った。共に泣き、無事であることをよろこぶ二人。一方、AAからはトリィが飛び立った。キラのところへ・・・・・。 静寂した宇宙の中で、キラが一人つぶやく。 「僕たちは・・・・・どうして、こんなところへ来てしまったのだろう・・・。」 そのとき、彼の視界にトリィが、アスランとカガリの姿が飛び込む。キラの無事な姿に、うれし泣きする二人・・・・。キラもまた、泣いた。 「僕たちの・・・・世界は・・・。」 THE END AFTER-PHASE「星のはざまで」 戦争が停止され、安らかなひと時を迎えた地球。マルキオ導師の家の前で、一人海を眺めるキラ。庭、台所では子供たちの無邪気な声が響き渡る。喧嘩をする子供たちをラクスは優しくたしなめる。 夜。見回りからアスランとカガリが帰ってくる。子供たちとともに、食卓を囲む。カガリによれば、停戦協議はなかなか進展していないようだ。だが、和平に近づけるべく、奮闘するものたちもいる。イザーク、ディアッカも、その中にいた・・・。 流れ星が流れる夜の空を見上げて、キラは言った。 「不思議・・・だよね。僕は、何でこうして生きて・・・食べたり眠ったりしてるのかなあ・・・。生きてる・・・から?」 「みんな同じだ・・・俺も・・・。」アスランもまたキラと同じ思いを持っていた・・・。 「でも、それが俺たちの償いかもしれない・・・・。終わらない、終わらせちゃならないから、世界は・・・・。」 ラクスの歌声が空に響き渡る。共に戦った面々は、それぞれの道を歩み始めていた・・・。 マリューは一人たたずむ。亡き恋人の思いを胸に秘めて・・・・。 サイは、学校に戻りコンピューターを前に打ち込む。フレイの写真を傍に置いて・・・。 バルドフェルドは、キサカと共にオーブに身を寄せた。 そして、ミリィは・・・・トールを失った悲しみに暮れていた・・・・。それから彼女は、再び戦場に戻ることになる(らしい。戦場カメラマンとして)。一体なぜ?? カガリは、改めて戦場に出たわけをラクスに聞く。ラクスは言った。キラが泣いていたのに、それでも戻るといったからだという。 「私たちは、自分にできることをまだよく知らないのかもしれません。世界は、誰かが作るものではない。それは・・。」 「うわあ、今日も流れ星いっぱーーい!!」 TO BE CONTINUED・・・・『機動戦士ガンダムSEED DESTINY』 |